「トータルリワード」という考え方

「トータルリワード」という考え方

[カテゴリ] コンサルティング
[更新日] 2019/9/17
[投稿者] 釘宮 崇

賃金が上がれば上がるほど、社員の満足度は上がるか?


アメリカ発祥のマネジメントで「トータルリワード」という考え方があります。


社員は金銭的報酬のみを求めて、仕事をしているわけではなく、

金銭的報酬と非金銭的報酬の総合的なバランスを、モチベーションの源としている

という考え方です。


冒頭の、
 
賃金が上がれば上がるほど、社員の満足度は上がるか?

という質問に対する答えですが、

賃金以外の要素も含めて、

つまり、

金銭的報酬と非金銭的報酬の総合的なバランス

が満足度向上に必要ということになります。


金銭的報酬と非金銭的報酬のバランス、これを「トータル・リワード」と呼んでいます。


トータル(total)とは「全体的な」という意味、リワード(reward)とは「報酬、報い」という意味。

合わせると、

「全体的に報われること」


つまり、給与、賞与といった金銭的報酬に加えて、

○ 適正な評価
○ 健全な労働環境・人間関係
○ 適切な仕事の質量
○ キャリアアップ・自己実現
○ 自分の属する組織に対するリスペクト

というような、非金銭的な報酬(環境)も満たされて、総合的な満足度でモチベーションが上がっていくという考え方です。

 
残業や休日出勤が多く、クレームの多い仕事で、社員は身体的にも精神的にも疲れ果てている。

人間関係は良くなく、社内の雰囲気はギスギスしている。

みんなが社長の顔色をうかがって仕事をしている。

正当な評価がされず、頑張った人が損をする社内の雰囲気になっている。
 

このような状況で、給与を上げるだけで、社員の満足度は上がりません。


中小企業は経営資源が限られており、金銭的報酬の魅力では、大企業に負けてしまいます。

しかし、非金銭的報酬の魅力で大企業と勝負することは可能です。

数千人、数万人社員がいる会社では無理なことも、社長の目が届く数十人規模の会社ならできることが、きっとたくさんあるはず。

人材不足の世の中で、人材確保、社員の成長、モチベーション維持のためには、トータルリワードの考え方が会社に求められてくるのだと思います。



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